防水? iPhoneを水没させてしまったら?

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高価なiPhoneは単に落としただけでもショックですが、それが水の中だったら、、、

長年のiPhoneユーザーでしたら「水没してiPhoneのデータが全部ダメになりました」など周囲の友人から聞いたことが一度はあるかもしれません。

趣味、お仕事、キャッシュレス決済と様々な用途に使用するiPhoneが使えなくなるなんて、考えただけで恐ろしい気持になります。
しかし、スマホの水没事故は私たちの生活の中で決して珍しくはありません。
いったいどういった場所で水没事故が起きているかというと、最も多いのはトイレとお風呂です。入浴しながらiPhoneを使う人が増え、トイレの場合は服を脱いでポケットからこぼれ落ちたり他の事に気を取られたり・・といったパターンが多いです。

他にも身近な思わぬ場所で気の緩んだ状態で起きている事がわかります。
しかし、かつてはiPhoneが水没=即故障といったイメージでしたが、近年のモデルでは耐水性能が格段に増したこともあり、うっかり水没してしまったとしても適切な対処をすれば、なんら問題なくその後も使用できる可能性は以前より高くなりました。
今回のブログではその場合の「適切な対処」方法について解説します。

iPhoneが水没してしまった場合の対処法

iPhoneを水中に落としてしまって取り出したら、まずは最初に電源を切りましょう。

水が電気を通してしまいますので、スマホ内の回線がショートしてしまって基盤自体をダメにする危険性があります。操作に支障がないか確かめたいところですが、電源を切ることは必ず実行してください。
その際によくある間違いとして、iPhoneの電源ボタンを押してスリープの状態にするだけでは不十分で、機種により操作は違いますがボタンを長押しして、iPhoneの画面に表示されるパワーボタンをスライドして、完全に電源を切ってしまう必要があります。

※iPhone8までの機種でしたらスリープボタンの長押しで電源は切れますが、iPhone X以降の機種になると音量ボタンとスリープボタンを同時に押すことで電源が切れますのでご注意ください。

<注意点>
上記の方法でiPhoneの電源をオフにしても、iPhoneの回路には微量ですが依然として電気は流れています。これは完全に切ってしまうことはできません。iPhoneの電源を切ったのにしばらくしたらバッテリーがなくなっていたという状態は、この待機電流によるものです。
ですから、万が一iPhoneの内部にまで浸水してしまった場合にiPhoneが問題なく使用できるかどうかは運任せの側面もあります。

■水分を拭き取りましょう

水没してしまったiPhoneを救出して上記の通りに電源をオフにしたら、アクセサリー類やカバーを外して裸の状態にして水気をタオルやティッシュでしっかりとふき取りましょう。

この際の注意点として充電コネクターやイヤホンジャック等、穴の開いている部分はティッシュを丸めるなどして穴の内部まで拭き取れるように「こより」を作り、内部の水分がなくなってタオルやティッシュが濡れなくなるまで水気を取ってしまいましょう。

■SIMカードを取り外そう

iPhoneのSIMカードは本体の側面に装着されています。iPhone端末を購入した際に通常は商品の箱の中にSIMカードをiPhoneから取り出すために使うピンが入っています。

ピンを強く差し込めば簡単にSIMカードを取り出すことができます。

■自然乾燥させよう

iPhone端末の内部にまで浸水してしまった場合、iPhoneの電源を切り自然乾燥をさせることで、ショートしてしまうリスクが減らせます。しかし、濡れた部分は急速に腐食が始まり、そこから回路の欠損などが生じます。

NGの対処法としてiPhoneが濡れてしまったからといって、乾かすためドライヤー等で端末を温めてはダメな理由は水と熱と酸素が、この腐食の速度を早めてしまうためです。
iPhone内部に水が入ってしまったかどうかは厳密には端末を開けるしか確かめる方法はありません。
なので腐食のリスクを承知の上、ショップなどで修理にはお金をかけたくない場合、

とりあえずはドライヤーなどを使用せずに常温で乾燥させ、ショートしてしまうリスクだけは最低限避けるようにしましょう。

iPhoneは防水ではなく耐水

iPhone7以降の機種は防塵&防水性の国際規格においては、「IP68」等級に適合済みです。

これは分かりやすく例を挙げると「水深1mの場所で30分間」耐えられる仕様ということです。

雨降りの日のお出かけや、少しの水濡れや短時間の水没ならば十分耐え得ると言っても差し支えはないでしょう。
しかし、あくまで耐水であって完全防水ではありません。

ここは勘違いされている方も多いのですが、あくまで水に対してある程度の耐性があるだけですので、必要のない場面で水に浸けたりはしないようにしてくださいね☺️

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