購入してはじめの間は長い時間使えていたiPhoneも、使用後2～3年も経つとバッテリーを充電しても持ちが悪くなってきます。

これはiPhoneに内蔵されているリチウムイオン電池の劣化が原因です。

このリチウムイオン電池は、充電と放電を繰り返すことでの劣化は避けられないのですが、上手く使うことでその劣化のスピードを遅らせることは可能です。

ポイントとしましては、こまめにiPhoneの充電をすること、過充電にならないようにすること、iPhoneを使う場所の湿度や気温などの環境も重要です。

必ず劣化するiPhoneバッテリー

携帯電話、ならびにスマホで使われているリチウムイオン電池は充電することで繰り返し使うことができる便利な物ですが、何度も充電と放電のサイクルを行うことで徐々に劣化します。

どれだけ技術が発展して充電速度が速くなりバッテリー容量も大きくなり、劣化しづらくはなっても、劣化自体は防げるものではありません。

同じくApple社製品のMacbookなどでも充電と放電の回数は記録されており、中古で売却したり購入する際にもこの回数はどれだけ劣化しているかを示す目安となっていますし、中古車や中古バイクなどでは走行距離が目安になるようなものです。

iPhoneもリチウムイオン電池を使用していますから、どうやっても劣化はしてしまうのです。

iPhoneのバッテリーが劣化するとどうなる？

iPhoneのバッテリーが劣化してしまうと、容量自体が少なくなってしまいます。

簡単に言うと、iPhoneを使える時間が短くなってしまうのです。

現在のiPhoneは2～3年が電池の寿命と言われていますが、一般的に数年間使用するとバッテリーが劣化してきて電池の持ちが悪くなります。

なかには劣化したバッテリーを新品に交換する人もいますが、二、三年のスパンで新モデルのiPhoneへと買い替える人も多いのではないでしょうか。

つまり、このバッテリーの劣化を遅らせることができるならば、iPhoneを買い替えるサイクルを長くすることができる可能性があります。

バッテリー低下してしまう仕組み

iPhoneのバッテリーは500回充電サイクルを終了した段階で、80%の容量をキープできるように作られています。

充電と放電を繰り返すことで劣化してしまい容量が減るのは、リチウムイオン電池の仕様上避けられないので、なるべく容量が減らないように対処しているということでしょう。

しかし、この「充電サイクル」の意味が、正しく理解されていない事が多いです。

充電サイクルって一体何？

充電サイクルとは充電一回ごとにカウントされる種類のものではありません。

多くの人は電池がある程度減ったところで充電しますので、数10パーセントの充電を繰り返し行うことになります。

このケースでは、例えば50%の状態から充電して80%までバッテリー容量が回復したらそれを一回の充電サイクルと言いません。

この場合に充電したのは30%だけですから、またそこから10%まで使い、80%まで回復してようやく合計100%の充電という事になりますので、

2回の充電を合わせて1回の充電サイクルということになります。

細かく充電を繰り返したならば、合計が100%となって1回の充電サイクルという事になるのです。

放電深度って？

放電度とは、前に充電してから次の充電までに使用するバッテリーの消費量です。

100%あったバッテリーを、70%まで使ったときの放電深度は「30%」という事になります。

また、残り70%のバッテリーを40%まで使ったケースでも放電深度は30%です。

バッテリーの劣化を防ぐ充電と放電

iPhoneは前述の「放電深度」が深ければ深いほどバッテリーの劣化が早くなります。

つまりは、こまめに充電した方がバッテリーの劣化は避けられるという事です。

過充電にならないよう注意

過充電とはバッテリーが100%になってもまだ充電が行われている状態です。

自宅でiPhoneを使用する時などで、ケーブルを差したままにしている方はいないでしょうか。

この使い方だと過充電になってしまいますので、バッテリーによくありません。

100%になるとバッテリーは自動的に細かい放電と充電を繰り返すようになりますので、バッテリーの劣化につながります。

過充電はバッテリーの劣化を早めてしまうのです。

温度にも注意しよう

iPhoneを使用していない状態でも暑いところに置いておくのは避けるようにしましょう。

夏の車の中などは、短い時間でも驚くほど高熱になってしまうことがあります。

もちろん冬場は暖房器具の近くに置くのもバッテリーにはよくありません。

バッテリーの劣化を避けるためにも、涼しい場所で使用することを心がけましょう。

まとめ

今回はバッテリーを長持ちさせるために必要な知識とコツを記してみました。

あなたの大切なiPhoneを快適に使うためバッテリーを上手に使って長持ちさせてくださいね☺️