オリジナルスマホケース・オリジナルiPhoneケース作成時の印刷方法

オリジナルスマホケース　印刷方法の違い

これからオリジナルスマホケースを製作してみたいとお考えの方は、個人様と法人様を問わずたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
インターネットで検索すると、弊社ヨツバ印刷を含むオリジナルグッズ制作会社がたくさんヒットしますし、
そういったサイトからオリジナルスマホケースは簡単に製作できるようになりましたが、
サイトを見ていても専門的な印刷の知識を把握していないと、
どの印刷方法が良いのかわからない、オリジナルグッズの製作がスムーズにいかない、といったケースも多々あると思います。

そして、ヨツバ印刷がお客様からよくご質問いただくのが「オリジナルスマホケースの印刷方法の違い」についてです。
オリジナルスマホケースの印刷方法には色々な種類があるのですが、
何度もオリジナルスマホケースを作成していても、印刷方法の種類、名称からどういった手法なのかが具体的にイメージできず、
同じデザインのおリジナルスマホケースでも印刷方法が異なると何が変わるのかが分からない、
という担当者さまも少なくありません。
そこで、今回はそういったグッズ製作、プロモーショングッズの担当者さま向けに「印刷方法ごとのメリット・デメリット」をご紹介いたします。
よりかっこいいオリジナルスマホケースを製作するために、ぜひ今日の記事を参考にしてくださいね！

UVインクジェット印刷

まずは定番の「UVインクジェット印刷」からご紹介します。
UVインクジェット印刷とは、紫外線によってインクを瞬間乾燥させる印刷方法で、オリジナルスマホケースの作成においてはもっともポピュラーで幅広く使われている手法です。
簡潔に説明すると、スマホケースの表面に塗料（インクジェット）を付着させて、スマホケースの表面を染色するという印刷方法です。
そして、このUVインクジェット印刷には以下のようなメリットとデメリットがあります。

＜UVインクジェット印刷のメリット＞
プリントしたい元データの色味と発色が近い、できあがるオリジナルスマホケースとのカラーの差異を最小限にできる。
下地の色を問わずに、デザインに用いた色を表現できる。
コスト的にも安く、比較的オリジナルスマホケース製作初心者に優しい印刷方法。

＜UVインクジェット印刷のデメリット＞
オリジナルスマホケースの表面に塗料を付着させるので、傷や水には比較的弱い。
オリジナルスマホケースの表面のみしか印刷ができない。
インクジェット印刷を施したスマホケースの表面はザラザラ感がある。

昇華転写印刷（全面印刷・3D熱転写印刷）

続いて紹介する「昇華転写印刷」は「3D熱転写」、「全面印刷」などとも呼ばれます。
この手法では特殊なインクを転写紙と呼ばれる対象物にプリントして、
熱と圧力を転写紙とスマホケースへと加えることでインクが昇華して、スマホケース表面に色を浸透させます。

＜昇華転写印刷のメリット＞
豊かな発色で綺麗な光沢のある仕上がりにできる。
インクがスマホケースの表面に浸透しているので、少しの傷や水でも色落ちしない。
オリジナルスマホケースの天面だけでなく、側面部分にも印刷ができる。

＜昇華転写印刷のデメリット＞
転写紙に一枚ずつプリントして生産するので、コストが下げにくい。
デザインの色味や配置、寸法に少し差異が出てしまうことがある。
上記のような理由から、デザイン調整に時間がかかってしまう可能性がある。

UVインクジェット印刷と昇華転写印刷の違いは？

ここまで紹介しましたUVインクジェット印刷と昇華転写印刷の2つの印刷方法について、違いをまとめてみましょう。
二つの印刷方法の決定的な違いは、デザインが側面まで印刷できるか否かという点です。

結論を言うと、側面部分まで印刷ができるのは「昇華転写印刷」で、UVインクジェット印刷の場合は天面印刷と呼ばれるように、
ケースの天面＝表面の一面部分にしか印刷をすることができません。
元データの色と仕上がりの色合いのギャップが少なく、コストは抑えられるというメリットがありますが、
デザインが側面にないことで安っぽい印象になってしまう場合があります。

一方、昇華転写印刷は全面印刷なので側面や縁の部分まで綺麗にデザインがプリントされます。
コストは多少かかってしまいますが、デザインはシャープにスマホケースへと反映され、
UV印刷のように下地のままの部分がなくなるので見栄え良く仕上がるでしょう。
いまやスマホケースはファッションアイテムと同じですから、着けていても恥ずかしくないケースのほうが良いですよね。